北勝牛(ほくとぎゅう)の特徴とは!?味や産地の豆知識
2018/05/11
北勝牛の特徴とは?
日本の中で最も広大な牧草地と言えば、ほとんどの人が北海道と答えるだろうと思います。
そんな広大な北海道では、沢山の牧場があり、その数なんと約800戸以上あります。
そして、褐毛和牛、日本短各種、無角和牛、黒毛和牛なども含め約26種類以上のブランド牛が北海道にはいます。
そんな中、北勝牛は、北海道のあらゆる和牛の中でも高品質を誇るブランド和牛なんです。
北海道に訪れた時は、必ず食べたいと言われるほど、最高級のお肉であり、
贈答品としても人気を誇る北海道のブランド和牛です。
味は美味しいだけでなく、飽和脂肪酸が多く健康にも良いと言われています。
統計によると、よい脂が乗った牛肉を多く食べている人ほど、長寿であることが、近年分かってきているそうです。
北勝牛の定義
北勝牛研究会会員農場出荷の黒毛和牛であることが「北勝牛」の条件ではあるものの、
品質の格付け等は、決まりはなく、
最高品質のA-5でも、B-3でも北勝牛と呼ぶことが可能ではありますが、
北勝牛の名前の由来
北勝牛の名前が商標登録されたのは、1997年ごろ。
北海道の「北」と十勝の「勝」が1文字づつ取られ、名付けられています。
この名前の由来となるのは、千代の富士の弟子として、
横綱へとなった北勝海(ほくとうみ)の四股名から取られていると言われています。
北海道で唯一無二の黒毛和牛として、
どの種にも勝るもののないよう、優れた牛に成長してもらいたいと、
そんな思いも込められて、北勝牛と呼ばれています。
北勝牛の出荷頭数
年間出荷頭数は、約350頭ほどで、東京肉食市場へも流通されています。
都内で北勝牛の名前がある飲食店なども多く存在します。
北勝牛食べるエサとは?
稲わらをたっぷりと食べ、牛の成長に合わせて、
北勝ごはんという、特別配合された飼料が与えれれます。
また、子牛の時期には、
十勝高原に広がる栄養価の高い牧草もエサとして、食べています。
北勝牛はどのように育てられる?
北勝牛は、十勝にある3つの牧場で、約1,000頭ほどの牛が育てられます。
黒毛和種の牛は、一般的に約8カ月~10カ月ほど、育成牧場で育てられます。
育成期には、広い放牧地でのびのびと元気に歩き回り、子牛の基礎体力をつけていきます。
その後、肥育農家で20カ月間、愛情をもってゆっくりと育てていきます。
北勝って、どこ?
北勝というのは、「名前の由来」の項にももあるように、
北海道と十勝の造語です。
十勝は、北海道のどこに位置するかと言うと、
以下の地図の赤枠の地域が十勝郡になります。